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2006.01.05

江戸時代の博多を堪能する本

「古地図の中の福岡・博多」という本が出版されたと聞き、早速買ってきた。kochizu

江戸時代に書かれた地図を読み解き、当時の様子や現在の写真を併せて詳しく解説している。
その地図は、文化9年(1812年)福岡藩家老の三奈木(みなぎ)黒田家が書き写した「福岡城下町・博多・近隣古図」というものだが、サイズが縦横2m以上もあるのだ。地図上に通りの名、町名、民家の軒数、住んでいた武家の名前までもがびっしりと書き込まれている。場所にちなむ由緒や和歌も書き添えられていて、江戸時代の一大都市記録といったところ。

daimyo本書では古図とともに現在の地図を参照しているが、両者を見比べると「昔の町も案外しぶとい」と思う。

例えば、福岡城の北部、現在の中央区大名と天神の境目の天神西交差点(左図参照)。
江戸時代には武家屋敷が並び、大名--天神の間をまっすぐに見通せないよう、道路がくい違っていた(防衛のため、城下町はこういう道路が多い)。
明治43年(1910年)に路面電車が開通したが、角地を教会が取得していて、この道を直線に変更できなかったのである。電車は直角に曲がることはできないからS字のカーブで電車軌道を作った。
今は路面電車もなくなり、地下鉄が通っている。その軌道もやはり微妙にS字を描いている。電車通りの真下に地下鉄を通したからだ。

同じように、大名と天神の間の道は「くい違い状態」が多い。開発著しい福岡市街にもまだまだ江戸時代は残っている。

こんな江戸時代の名残を発見、確認できるのは楽しい。そして、同じ楽しみを持つ人がほかにもいることが嬉しい。

「古地図の中の福岡・博多」
海鳥社:刊
http://www.kaichosha-f.co.jp/
宮崎克則・福岡アーカイブ研究会:編

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受信: 2006.03.01 21時09分

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