« ミニ・イルミネーション | トップページ | 新・教育基本法--やまとことばでいってみよう »

2006.12.12

負けた人たちの歴史--「明治九年の変」の碑

箱崎宮の鳥居の横にある石碑(あんまり目立たない)。碑面には「明治九年の変 先覚列士之碑」とある。

Sinpuu455「明治九年の変」とは、神風連(しんぷうれん)の乱、秋月の乱、萩の乱のこと。維新後に起きた一連の士族の反乱だ。明治9年(1876)10月、24日から28日までの5日間で、熊本・福岡・山口で立て続けに起きた。
翌年には西南戦争があり、西郷軍の敗北で明治新政府は国内的に勝利を収めた。

Sinpuu456

碑の裏面にはこんなことが書かれている。

「今ヤ王政ヲ宣ヘテ主権ヲ執ル新政府ハ…国体ヲ残害シ皇土ヲ割裂セントスル…(以下略)」--要約すると、明治新政府は国体を害するけしからん輩なので、これを糺(ただ)すため、熊本神風連、秋月党は武装蜂起した。が、敗れてしまった。その忠烈を永く留めておく。--といった内容。

こういうのを見ると、明治新政府が樹立されても、直後は非常に不安定で動乱が激しかったのだなと思う。
新政府(薩長政府)はもともと尊皇攘夷を掲げたはずが、開国路線に転換したんで、「この売国奴がっっ!」と怒った“勤王”派も多々いたのだろう。開国するなら徳川幕府と変わらんじゃん、とも言えるし。
会津藩などは「わしらこそ勤王だ、薩長が(特に長州が)勤王なものか」と思っただろう。この時代、みんな「勤王」を掲げて争ったので、結局、勝った人たちが正当な勤王でありかつ改革派ということになって歴史を著述した。それが今に至るまで続いているのだと思う。

ところで、教育再生会議は「郷土の時間」なる授業をやるべしと提言しているそうだ。↑こういう、明治新政府にタテついた郷土の先人のこと、どう教えたいと思っているのだろう? 愛国心に燃えた立派な人たち? ただの守旧派不平士族?

※郷土の歴史を学ぶこと自体は良いことだと思うけど。社会科の授業でやればいいんじゃない? つうか、現状でも普通にやってると思う。

|

« ミニ・イルミネーション | トップページ | 新・教育基本法--やまとことばでいってみよう »

「地域・歴史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/132693/13038405

この記事へのトラックバック一覧です: 負けた人たちの歴史--「明治九年の変」の碑:

» じぎく 国体 高校 野球 じぎく 国体 高校 野球の思い出 [じぎく 国体 高校 野球 じぎく 国体 高校 野球の思い出]
じぎく 国体 高校 野球の話題を楽しんで下さい。 [続きを読む]

受信: 2006.12.14 09時42分

« ミニ・イルミネーション | トップページ | 新・教育基本法--やまとことばでいってみよう »