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2008.12.25

九州国立博物館--天神さま

11月いっぱいで終わったのだが、九州国立博物館で行われていた「国宝 天神さま」展。

Tenjin711

電光掲示に使われている絵巻、菅原道真が鬼みたいな人たちに担がれている。
道真本人よりも、道真が神として崇め奉られ、信仰を集めていったことが面白い。

道真は優れた人だったろうが、優秀なだけじゃこんなにも「神」にはならない。

政敵の藤原氏一族がいかに道真(の怨霊)を恐れたか、中世以前の人々は霊魂の世界に棲んでいたということなんだろう。

昔の人たちはよく病気になり、若死にもした。財産があろうが権力があろうが、病気になってアッサリ死んでしまうことから逃れられない。自然災害の予測もつかず、ただ神仏に祈るしかない。
「自分のせいで非業の死をとげた政敵」がいれば、「どうかどうか、鎮まってくだされ〜〜。貴方様を丁重に祀りますから〜」と、精々、霊魂慰撫に努めたのだろう。

しかし、近世以降になると、そうした考えは希薄になったようだ。

豊臣を潰した徳川は、豊臣を神と崇めたりしなかった。どころか、神社に祀るのを禁じ、絵図に描くのさえダメ出しした。一方で、代々の徳川将軍が祀ったのは祖先の家康。壮麗な日光東照宮をつくったり。

家康が豊臣を滅ぼしたやり方は相当無体なものだったと思うが(それに比べたら藤原時平の讒言なんか可愛いもんじゃん、殺してないし)、怨霊を恐れることはなかったのかなあ。家康は長寿で、その後の将軍たちも元気だったからかな。

死や病が身近であったことは近世でも同じだが、人々の精神性に大きな変化があったのかなと思う。

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