« 図書館に子どもたちの作品 | トップページ | 「陸奥国」の大移動 »

2009.02.03

「平泉 みちのくの浄土」展--福岡市博物館

福岡市博物館で「平泉 みちのくの浄土」展を見た。

思った以上に仏像がたくさん展示されていて良かった!
鉈彫(なたぼり)といわれる、表面にノミの跡を残した木彫仏。東国の仏像に見られる特徴だそうである。九州ではこういう様式はないなあ。

古いものでは8〜9世紀(奈良時代後期〜平安時代初期)に作られた仏像もあった。
東北地方でこの時代に菩薩像や如来像が作られていたのか。
大和朝廷は東北各地に柵をつくったけれど、仏教も浸透していったんだな、とあらためて思った。

Hiraizumi

チラシ・ポスターなどのデザインも良い(上はチラシの一部)。
金色(こんじき)の輝きと舞い散る雪。

展示物にはもうひとつ、美しい色彩があった。
「紺紙金銀字一切経(こんしきんぎんじいっさいきょう)」(国宝)
紺(藍色)に染めた紙に、金と銀で経典が書かれているのだ。
見返しには繊細な仏画が描かれており、美しいことこの上ない。
藤原清衡が作らせたものだという。

近年のX線調査で、紙に別の仮名文字が書かれている巻があるのがわかった。反故紙を使ったものもあるということである(つまりリサイクルしたと)。仏もお堂も金で輝かせているが、紙は金に匹敵するほど貴重だったのかも。

展示は2月22日まで。月曜休館。

*  *  *

展示物は中尊寺関連を含めて、平安時代のものが多かった。
平安時代というと、京都中心の平穏な時代のイメージが湧く。
しかし、考えてみれば平安時代は400年近くあったのだし、この間に社会は大きく変わったのではないかと思う(特に東国において)。
そのへんをもっと知りたいな、と思った。

※NHK大河ドラマで平安時代の東国を舞台にしたのは「風と雲と虹と」(主人公:平将門)(1976)「炎(ほむら)立つ」(奥州藤原氏)(1993)の2つ。一般に馴染みの薄い時代・人物を取り上げた、大河としては異色作だったが、作品の評価は高いらしい。私は「風と雲と虹と」をほとんど観ることができなかった。ああ残念(DVDは販売されているけど)。

|

« 図書館に子どもたちの作品 | トップページ | 「陸奥国」の大移動 »

「地域・歴史」カテゴリの記事

コメント

初めまして。「中島川+鯉」を検索中にお邪魔しました。平泉展、気になっていました。記事を拝見していて、行ってみようと思いました。

投稿: Hiromix2004 | 2009.02.07 18時40分

こんにちは。コメントありがとうございます。返事が遅れてすみません。
「平泉」展、とても良かったですよ。もう観に行かれたでしょうかね?
歴史や仏像関係が好きなので、こういう展示は今後も楽しみです。

投稿: kiriko | 2009.02.20 01時06分

世田谷美術館にもくるみたい。
まあまあ近く。

投稿: kuroneko | 2009.03.06 14時58分

kuronekoさん

世界遺産登録を目指してるから、力入ってますね。>平泉

それはともかく、「大和朝廷の日本」ではなかった地方の歴史をもっと知りたいと思いました。

投稿: kiriko | 2009.03.09 01時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/132693/43940869

この記事へのトラックバック一覧です: 「平泉 みちのくの浄土」展--福岡市博物館:

« 図書館に子どもたちの作品 | トップページ | 「陸奥国」の大移動 »