« 配偶者控除は低所得層に多いのか?(その2) | トップページ | 中洲&ジャズ »

2009.08.22

配偶者控除は低所得層に多いのか?(その3)

■申告納税者の所得階層別・配偶者控除適用率

申告所得税標本調査結果 (国税庁>統計情報)

第10表 扶養人員別表 Excelデータより計算

所得    配偶者控除適用率
70〜100万  2.4%
100〜150万 23.5%
150〜200万 37.3%
200〜250万 44.2%
250〜300万 39.2%
300〜400万 37.2%
400〜500万 33.7%
500〜600万 32.7%
600〜700万 34.8%
700〜800万 35.2%
800〜1000万 36.9%
1000〜1200万 35.8%
1200〜1500万 39.6%
1500〜2000万 35.4%
2000〜3000万 32.8%
3000〜5000万 26.7%
5000万〜   25.1%

============
これも、確かに所得5000万円超は200万〜5000万円までの階層より配偶者控除適用率が低い。
そして、150万円以下より高い。低所得と言える100万円以下は2.4%という低さだ。給与所得者と同じ傾向が見て取れる。

■申告納税者の「所得200万〜250万円」は低所得者か?

前にも書いたが、所得と収入は違うので、1年の給料総額が200万〜250万円というわけではない。

同じデータの「第2表 所得種類別表」から、どんな種類の所得なのかがわかる。

「所得階層200万〜250万」の所得種類内訳と人数

所得種類  人数
営業  239,649 ←いわゆる自営業。お店・事務所・工場等の経営
農業    56,778
利子         548
配当     16,986
不動産  200,191
給与   343,993
総合譲渡   2,643
一時所得 21,706
雑所得 557,174(そのうち公的年金等 522,806)
山林    239
退職    108
分離短期譲渡  580
分離長期譲渡 9,024
株式譲渡 10,101

===============

最も多いのが「年金収入を得た人」である。

年金収入から「所得」を計算する式はこちら(公的年金等の課税関係 国税庁)。

所得200万〜250万というと、年金320万〜380万円くらいになる。
これはかなり高額なほうだ。

※参考:地方公務員の年金平均受給額 278.4万円(年間)
    会社員の年金平均受給額 202.8万円(年間)
    第1号被保険者・満額 約79万円(年間)

現役時代の給与もだいぶ高かったと思われる。その時代も配偶者控除の適用を受けていた人が多いだろう。そして、今も妻に70万円ほどの年金収入があるのであれば、夫婦の収入は400万円前後になる。

300万円以上の年金収入がある人を「低所得者」と見るのは無理があるのではなかろうか。

|

« 配偶者控除は低所得層に多いのか?(その2) | トップページ | 中洲&ジャズ »

社会」カテゴリの記事

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/132693/45992890

この記事へのトラックバック一覧です: 配偶者控除は低所得層に多いのか?(その3):

» 「配偶者控除は低所得者に多い」という「民主党批判」は正当か? [広島瀬戸内新聞ニュース]
「配偶者控除は低所得者に多い」だから「民主党の配偶者控除廃止+子ども手当て導入はけしからん」という批判が、一部の専業主婦の方や日本共産党からを中心に頂いています。(ただし、わたしの友人の女性の共産党員は配偶者控除は廃止すべきといっていました。) そのことに対して、本当にこうしたご批判が正しいのかどうか。検証した記事を「博多連々」さんがされていますので、前回に引き続いて、ご紹介します。 配偶者控除は低所得層に多いのか?(その3) http://ryuseisya.cocolog-nift... [続きを読む]

受信: 2009.08.27 06時44分

» 開票速報を見るための便利帳  [みんななかよく]
総選挙関連のURL集を作りました。 開票速報をみるときの参考にどうぞ。 ?Google 未来を選ぼう 衆院選2009 共同ニュース 毎日新聞2009衆院選 朝日新聞2009総選挙 東京新聞(政治) 読売オンライン総選挙2009 日経ネット 選... [続きを読む]

受信: 2009.08.30 10時27分

« 配偶者控除は低所得層に多いのか?(その2) | トップページ | 中洲&ジャズ »