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2011.09.28

落合監督、退任(2)--地元重視?

落合監督退任に関し、朝日新聞に2つの記事が載っていた(2011年9月27日 朝日新聞(西部本社版)朝刊 スポーツ面)。

1つはこれ(一部抜粋)。

「オレ竜の8年--退任の理由--(下)」(担当記者:小泉耕平、富山正浩)


 近年、プロ野球は地方に本拠を置く日本ハム、楽天が経営的に健闘。地域密着が成功のキーワードとして認識されつつある。
 落合監督は「勝つことが最大のファンサービス」と公言し、コーチを他球団出身者で固めるなど、過去のしがらみを排してチームを強くした。実績は評価する球団も経営の立て直しのためには、どこかで地元重視にかじを切る必要があった。

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2010.11.26

「ドングリを熊に撒く」を持ち上げる報道ステーション

たまたま報道ステーションにチャンネルを合わせたら、
また「何よそれ!?」な報道を目にした。

「熊にドングリをプレゼント!」--ヘリコプターで山にドングリ1トンを撒く。

クマの出没が相次ぐなか、餌不足に苦しむクマを助けようと、NPO法人「日本熊森協会」が所有する富山県上市町の山林に約1トンのドングリがヘリコプターからまかれた。
日本熊森協会の中本菜々さんは「全国から集めてもらったドングリをあげることで、クマたちが山の奥で静かに暮らすことができるし、人間にとっても安心して暮らせる」と話している。

http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=10375

とっても好意的な伝え方。熊にも人にも優しい、心温まるお話のように思わせる。

ところが、その行為は問題があると専門家たちに指摘されているものだ。

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2009.10.02

「八ッ場ダムは工事が70%進んでいる」のインチキ

TV報道をなんとなく見ていると

「八ッ場ダムは工事が70%進んでいる」

というのが事実のように感じてしまう。

それじゃあ、もったいないんじゃないか?
そこまで進んでいて「中止」(by前原国交大臣)なんて、あんまりじゃない?

…と思ったら、これが大間違いなのだよね。

ダム工事が70%完了した、という話ではないのよ。
予定の費用(あくまでも予定)のうち、70%使ったらしい、ってだけのこと。
工事が実際にどれだけ進んだかはまた別の話。

工事の進捗率は次のようである。

本体   0%
付替国道 6%
付替県道 2%
付替鉄道 75%
代替地造成 10%
(出典は「八ッ場(やんば)あしたの会」サイト)

あれま。ダム本体、全然できてないじゃん。
道路や鉄道や代替地の整備などもダム建設に伴う事業ではあるけれどね。

予定費用の70%を使いながら、ダム工事は全く進んでいないというのも凄い話で、これはよくあることだが、大型公共事業は当初予算よりどんどん膨れあがってしまうのだ。
上記サイトによれば、八ッ場ダムの工事はそもそも(政権交代に関係なく)大幅に遅れていて、現段階では平成27年度(2015年度)完成予定だが、本当はもっと遅れるだろうとのこと。
建設費用も4600億円ではすまないだろう。

予定の費用の70%を使ったから工事が70%進んだ、なんて、誰がこんなことを言い出したのだろう。
数字のマジック、というのもお粗末なほどのインチキ数字だわな。

※工事が70%進んだと言ったのはこの人かな? ↓(魚拓)
(言い出しっぺかどうかは未確認)

NIKKEI NET(日経ネット)

石原知事は「7割もできているプロジェクトをやめる意味合いが感覚的に理解できない」と述べ、建設中止に改めて疑問を示した。

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2006.07.29

福岡オリンピックに反対--NHK番組(続)

しかしながら、番組全体として、「福岡オリンピック招致、良いね!」という印象づけになったかというと、幸か不幸か、そうはならなかったと思う。

司会者が「説明がちゃんとされれば賛成されるのでは」と誘導したにもかかわらず。
玉木氏の福岡支持があったにもかかわらず。
「福岡で五輪をやることの意義」--招致推進主体者である2人(副市長と招致推進委員会会長)は、これを説得力持って言えなかった。

会長が「天神を開発したがっている」ことはよくわかった(笑)。
また、ユニバーシアードのために作った博多の森球技場を、「不便だから客が少ない。五輪メインスタジアムをアビスパ福岡の本拠地にすれば客が来る」と、福岡市のイベント事業の計画性のなさ、スポーツ振興を長期的に考えてなんかいないことがわかる発言もあった。

※ユニバーシアードは1995年開催。たった10年前に作った施設(それも少額でできたものでない)をすでに活用放棄を考えちゃうとはね。

そうしたことが視聴者にある程度わかったであろうという点では、この番組は意義はあった。

あー、もしかしたら、推進の主体者が福岡五輪の意義を語れてないものだから、司会者が「ちゃんと説明すれば賛成されるんでは」と助け船出したのかな?
(でも、それはいかんと思うよ>岡野さん)

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福岡オリンピックに反対--NHK番組への疑問

28日夜、NHK総合テレビ(福岡ローカル)で「九州沖縄スペシャル--討論・福岡市五輪招致」の放映を見た。九州と沖縄のみのローカル番組である。

福岡市のオリンピック招致を、賛成・反対・その他の立場の人が討論。
出演者は
江頭・福岡市副市長
鎌田・招致推進委員会会長
玉木正之氏(スポーツライター)
神野直彦氏(東大教授・財政問題に詳しい)
脇 義重氏(「いらんばい!福岡オリンピック」の会)
司会:岡野アナウンサー

大雑把に言うと(敬称略)
招致当事者・賛成派=3人(江頭・鎌田・玉木)
招致反対派=1人(脇)
賛否は言わないが招致に疑問=1人(神野)
賛成寄り=1人(司会者)←(これについては後述)

であった

番組制作者(NHK福岡)は、賛成・反対、双方の意見を紹介し、中立の立場で進めたつもりなのかもしれない。
しかし、実際はフェアでない内容だったと私は思う。
出演者の構成でも明らかだ。否定的な神野氏と賛成寄りの司会者(*)を除くと、賛成:反対=3:1だし。

*「賛成寄りの司会者」と書いたのは、次のような流れがあったからだ。

・福岡市は市民への説明が足りない、という話が出る。
(市民の多くが財政に懸念を持っているアンケート結果を紹介)
・玉木氏「ハードでなく、ソフト面の策が大事だ」
・シドニーオリンピックを契機に、オーストラリアが国を挙げてスポーツに親しむムーブメントを起こし、その結果一般市民の健康が増進して医療や福祉の費用が軽減した例をビデオで紹介。
・司会者「こうした説明をされれば、脇さん(反対者)も賛成するのではないですか?」

ちょ、ちょっと待った!!

市が説明をちゃんとすべきなのはその通り。説明不足や招致運動の経緯の不透明さなどはたいへん問題である。
しかし、だからといって
「説明がちゃんとされれば賛成するでしょ?」
という話に、なんでスンナリつながるのか。

番組では、招致に名乗りを上げたが、市民の意見を聞いて立候補をやめた札幌市の話も出していた。札幌市は財政状況、五輪開催のメリット・デメリットなど、福岡市より丁寧に説明し、その結果、市民の意見は反対が賛成を上回ったのである。

「説明すれば市民は賛成する」とは限らないのだ。
※ついでに言うと、札幌市より福岡市のほうが市民一人あたりの借金が多く、財政状況が悪いことは客観的なデータが明らかにしている。

そもそもオリンピック開催、招致は良いのかどうか、を問題にしているはずの番組で、「説明が足りない・説明の仕方が良くない」ことに問題を焦点化し、「招致は良いことだ」があたかも前提のようになってしまった。
司会者は意識的か無意識なのかはともかく、賛成に誘導したのである。

このような番組の流れには非常に疑問を感じた。

「説明すれば賛成してくれる」とは、福岡市長の言い分そのままだ。
ジャーナリズムが行政側(推進側)の広報の役割になってしまってはいけない。それではなんのための公共放送だ、と思うのである。

****

NHKは市民に賛否を尋ねる世論調査をしていないようだ(番組では出てこなかった)。地元民放TV局2社の調査では、いずれも66〜67%が反対、という結果がある。反対が賛成の少なくとも2倍あるのだ。
今からでもNHKは世論調査をしてほしいものだ。番組への意見も募集していたし、大雑把に賛成意見・反対意見はどれくらいの割合か、公表してほしい。

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本日の意見の一部をNHK公式サイトに送った。

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